身を切る改革で、新しい政治の扉を開く

いわゆるプラスチック新法について

「これからは無料でスプーンが出てこなくなる。レジ袋有料化の発展版だ」
「コンビニでスプーンなどが有料化されれば、自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。こうしたことでライフスタイルを変化させていきたい」

3月9日、小泉進次郎環境大臣のこちらの発言によって
にわかに注目を浴びることとなった『プラスチック新法』。

最近、維新の周りでも
「なぜ維新はプラ新法に賛成したんだ!」
というお声をいただいたり
「あれは賛成すべきではなかった!」
とのご意見をいただくこともあります。


 

つい最近も
「部会で梅村さんも賛成したのかどうか」
というお問い合わせをいただきまして、
答えたい気持ちはありながらも
時は都議選終盤…
私も応援に必死だったタイミングで

がっつりお返事する気力がなく
つい無責任発言になってしまいました。
すみません。

やっと時間ができましたので
この法案が誤解されている点も含めて
少しお伝えさせていただこうと思います。

以下、基本的に時系列で。

 

ことの発端は例の小泉大臣発言。

 

賛否両論別れたこの政策。
私は当初、反対の立場でした。

確かに廃プラに対する国民の意識醸成には
寄与するでしょうけれども

そもそも先行しているレジ袋有料化の
効果検証はできているのか。

大体プラスプーンはプラゴミ全体の何%なのかも気になる。

プラスプーン有料義務化を
私たちの暮らしに当てはめて考えると
レジ袋有料化以上にストレスになるのではないかとも考えました。

正直、レジ袋は
「しまったー。買い忘れたー。」
と後悔しても
なんとか品物をかばんパンパンに入れるなり
それでも入らなければ手で持ったり
対応ができるものです。

しかも、レジ袋の場合、
購入を忘れても必要か否かはすぐわかるので
もう一度レジで買い直すことができる。

しかし、プラスチックスプーン・フォークの場合
「しまったー。買い忘れたー。」
と気づくのは食べる直前。
すでに商品を購入したお店からは
遠く離れていることもあるでしょう。

私も子どもを連れてのお出かけで
コンビニのオムライスを親子でわけわけ…
ってなことをよくやりました。

お昼までには自宅に戻れると思っても
なにかと時間通りには運ばない子どもとの外出。

途中でお弁当を買い
公園で食べる。車の中で食べる。

しかし、あのシーンで
スプーンなかったら地獄ですね。

お腹すいたと泣きわめく子どもと
イライラするママ…。

毎日子どもと自分のスプーンを持ち運ぶ人もいるでしょうけれど
絶賛幼児子育て期の頃の私であれば…

スプーンもらえないなら
オムライスもゼリーもお箸でええか…
とお箸をもらうか

スプーン・フォーク系弁当を意図的に回避します(笑)

 

子どもとのお出かけあるあるは
障害を持つ方や
高齢の方とのお出かけあるあると
多少重なる部分もありますので
様々なシーンでお困りになる方が
出てきそうだ…と心配です。

レジ袋だってお店の方が
毎回「要りますか要りませんか?」って
聞いてくださってるわけで

スプーン・フォークも有料化すると
やっぱりお店の負担は多少増えます。

結局購入者にとっては増税に近い感覚を与え
地味なる経済的負担とストレスが乗っかる。

そこで私は
3月15日に予定されていた
テレビ入りの参議院予算委員会で
小泉大臣を要求大臣に指名して

「そのへんの国民生活、ちゃんとイメージできてます?」
「その負荷と天秤にかけてもメリットが上回るという根拠は何です?」

などなどを問うべく
質問要旨(2項目目)に入れ、
質問取りの官僚レクも終了しておりました。


 

 

が、
「プラ新法の賛否は政調未決定なので少し慎重に」
と政調から連絡をいただいたため
テレビ入りの予算委員会という場で
万一党に迷惑をかけてはいけないと
実際に質問することは断念しましたが

同日の違う質問や発言は記事にも取り上げていただき
ささやかな爪痕を残せたのではないかと思います↓

「野党の1年生がピーピー言っても進まない」維新議員、菅首相に国会内のデジタル化に協力要請  https://www.sankei.com/article/20210315-6GRFGVMYXNJE7DU4TRUDHETIRY/
維新・梅村氏「お天道さまが見ている」、質問通告「嘘でもいいから」動画で野党議員を批判 https://www.sankei.com/article/20210315-6D2QBP3RQ5PPXB37ZS4LX43QXI/
 

プラスプーンの有料義務化法案ではなかった。

 

そして、プラ新法の賛否をめぐり党内部会が開かれたのが5月10日。

環境省の担当者からの説明を聞いて理解したのは

今回の法案が必ずしもプラスプーンなどの有料化を
『義務付ける法案ではなかった』ことです。

私の中では小泉大臣発言によって有料化イメージが
先行してしまっていたのですが

説明を聞けば今回の法案は
「プラスチックの製造・排出ともに社会全体で減少させてましょう」
というもので、
かなり幅の広い法案になっていたのです。

例えば、拡大生産者責任=EPRという観点に基づき
プラ製品の生産者自身・業界全体に
環境負荷に責任もってもらおうよ!ということで
国が環境配慮設計の指針を策定する。
その指針に沿った製品の認定制度を設ける。

これまでは容リ法に基づいて分別されていた
プラスチック容器包装を他のプラ製品と
一括して回収しリサイクルできるようにスマート化する。

メーカーや販売事業者がプラ製品を自主回収しやすいように
廃棄物処理法上の問題点をクリアにする。

などなど、
細かな点はちょっと書ききれませんが
そんな幅広の法案の中に登場するひとつが

法案上、
『特定プラスチック使用製品の使用の合理化』
と記される項目。

問題視されているプラスプーン有料化に関わる部分です。

ワンウェイプラスチックと呼ばれる
使い捨てのプラスプーン・フォーク・ストローなどを
大量に扱う事業者に対して合理化を求めるもので

コンビニやお弁当やさんなどで
要不要を尋ねたり…

不要だという人には
ポイント還元したり…

スプーン自体を有料化したり…

軽量化されたものを使用したり…
(プラスプーンはプラスプーンでも薄いものなどに)

という
具体的な方法は省令・政令で定める
というものです。

な。なるほど。
この法律ですぐ有料化するものではないのか…

しかし有料化できちゃうのはできちゃう。
それを省令・政令で決めてしまえるのか。

と、やはりもやもやしていたら

音喜多議員から
定量的な判断なしに有料化を行うことへの危惧を主とし
私のもやもやを包含した反対意見が述べられ
溜飲が下がりました。

その後、他の議員たちから意見や質問が様々あり
各論においては反対もあるが
これまで生産者責任について
なにもルールがなかったところから
法律でその責任を明示できるなど
時代に即した内容も多分に含むことから
総論としては賛成で良いのではないかとまとめられ
今回の結論となりました。

結局、部会で梅村は賛成だったのか反対だったのか。

最初は反対。

部会序盤は反対。

詳しい法案説明を受けて
消極的反対となる。

音喜多議員の反対意見を聞き
そうだそうだと頷くも
それ以上の反対理由はないことから
あえて発言せず。

各議員の意見を聞き
総論としては賛成意見が強くなることに
理解はできるものの揺れ動く。

とはいえ「他に反対の意見はありますか?」
という問いかけに
「はい!絶対反対です!」
という程の反対理由はすでに消滅。

部会では賛成として結論が出る。

ということで、この部会内での意見を想定した
「梅村さんも賛成したの?」
というお問い合わせに対しては
賛成も反対もしていない。

というのが本当のところなのです。

なので、140文字のツイッターでは
複雑な事情を説明することもできず
「賛成した覚えはない」という
曖昧な言葉を発してしまい
あとから後悔しました。

事実は事実だけど
なんて誠意を感じない言葉だ…

いま、ここまで書き終えて
ちょっとスッキリしています。

しかし実際、法案や予算決算の賛否は
このように各論反対・総論賛成で揺れ動くことはあり
その都度党内で侃々諤々の議論がなされています。

議員たるもの
どんな法案にも自分の賛成・反対を
強い意見として持つべきだー!!!
とおっしゃる方もいらっしゃいますが

メリットもリスクもあるものに対しては
本当に結論を出すのが難しいもの。

思えば当選直後に質疑担当した
先生たちの働き方改革『改正給特法』も
本当に賛否揺れ動く法案でした…

検察庁法のように
徹底的に賛成・反対がぶつかり合うこともあれば
みんなでウンウンうなり合うこともある。

部会もその時々で雰囲気が随分ちがうもの。

もちろん党としては
ひとつひとつの法案に対し
きっちりと賛否を決めるわけですが、

部会内の平場の議論においては
個人が迷いに迷った際
信頼できる仲間の議員に賛否を委ねることができる。
私はそんな部会が居心地良く感じています。

もし今後、所属議員から
「やっぱり賛否は必ず挙手制で取るべきだ!」
「全員一言意見を述べるべきだ!」
という意見が多勢になれば
部会のスタイルも変わっていくことでしょう。

ということで

政調でも賛成でGOサインが出たことから
維新はこのプラ法案、

全所属議員が党議に従い
本会議では起立し賛成をしております。

何卒ご理解くださいますよう
よろしくお願い申し上げます!

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かねてより政府主導で「女性活躍時代」が推進されているとはいえ、残念ながら女性の悩みに本当に寄り添っているとは思えません。 子どもたちを笑顔にするためには、お母さんたちが幸せになる社会を作らなければいけない。 子どもたちを育てることは、未来の日本を育てていくことと同じです。今こそお母さん目線の政治が必要だと考え、私は出馬を決めました。 政治家としてはまだまだ未熟な私ですが、公認してもらえた日本維新の会とともに、子育て支援や教育、女性活躍に関する改革の実現のため、邁進していきます。

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